木工においてクランプは最も使う工具と言っても過言ではないほど、常に使っています。
所謂Fクランプというものには色々なメーカー種類がありますが、
僕が使いやすさというか性能がNo.1だと思ってるのがBESSEY(ベッセイ)のKLIクランプです。
こいつです。
ベッセイのクランプといえばこいつを指すと言っても語弊はないかも。
それほどよく見るし、最高に使えるやつです。
今回は、そんなやつが偽物かと思うほど使えないやつになってる話しです。
ことの発端は約1年前まで遡ります。
ずっと使ってきた、ベッセイのクランプの樹脂部分が流石に劣化して滑るようになる物が現れだしたので、
クランプはいくらあってもいいから買っとこうと思い、Amazonでポチりました。
その時買ったが画像左側のもの。
いつ買ったか分かるように22.7と卦がいてる。
右のはざっと10年選手か。
やった新しいぞ!と使い始めて、実は直ぐに違和感を感じていた。
なんかズレると。
この新しいクランプ見た目こそキレイなんだけどホールド力が弱い。
というか、ホールドが解除される。
KLIクランプはラチェット機構のレバーを押し下げることによって、クランプする対象物を挟み込みます。
その時スライドする部分の根元とクランプ本体のバーの部分の摩擦によって固定されます。
どうもここの摩擦によって固定が弱い気がする。
しかしこの時は新品だしそんな事はないだろうと違和感を感じながらもだましだまし約1年使ってきました。
そして今日、
棚板のダボシャクリをしてたら盛大にズレた。
駄目だ!何故だ?
なんか振動に弱いんだよな。トリマー作業とかで緩みやすい。
よく観察してみた。これは新しいほう。
こっちは古い方。
バーの部分の溝の入り方が違う。
ここの部分は断面が台形になっていて、
台形の斜めの部分に溝が有無しの差のようだ。
というかここだけ見たら新しい方が溝が多くて摩擦力もあってズレなさそう。
バーの前側も同じ感じ。
ココ以外の差はほぼ無いように感じる。
ただ古い方が明らかに溝が深いんだよな。
大切な気がするからもう一度言うけど、
新しいのは溝が浅くて古いのは溝が深い。
考えられるのは、
新しいクランプの方は溝が浅くて、クランプした時の摩擦が足りなくて、トリマー作業とか振動が大きい作業時に緩みやすく、古いのは溝が深い為緩みにくい。
えっ⁉ぶっちゃけ不良品じゃん!
緩んだらだめでしょ。実際今回ミスったし。
この溝が増えたのは新しい仕様なのか?
それともパチもんなのか?
Amazonで買った俺が悪かったのか?
見た目はご覧の通りどっからどう見ても純正。
マグネシウムという軽い素材で出来てるから重くもない。
シリアルナンバーみたいなのもあるし、べつのロゴも完璧。
これが偽物だったら逆に凄い。
まあ、本物でしょうけど、この不具合だけはいかんともし難いな。
20本位このクランプあるけどそのうち4本に爆弾が仕込まれてる。
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